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闇のうごめき
作:企てる子 作品15 闇のうごめき 投稿日:2002/11/11(Mon) 15:21 No.242 Back Top Next

闇のうごめき
いつもの時間どおりに、いつもの男と出くわす。
今日も、眼が合うと軽い会釈をして、乗車駅の雑踏の中に吸い込まれて行く。男の姿を追うのだが、見当たらない。この町に引っ越してきて、3週間。毎朝、見る男の姿は、私の目に焼き付いているのだ。つまり、私のタイプなのだ。

白髪交じりで、中肉中背。体躯の良さが、仕立ての良いスーツからも見て取れる。50代半ば過ぎだろう。叩き上げの重役風で、実直そうな顔。厳しくも、会釈をする時の笑顔が温和で、紳士的な風情なのだ。この男はどんな、セックスを奥さんとするのだろうか、どんな、性器を持ち合わせているのだろうか。そんな事を想像しては、ここ3週間、思いは膨れるばかりなのだ。

翌日の23時。
私は12階の自宅があるマンションからエレベーターで降り立った。地下の塵置き場に明日の不燃焼の塵をおく為に来たのだ。
地下の塵置き場はひっそりと静まり返っていた。薄暗い中に埋まるように塵が放置されている。独特の臭気を放ち、気分が悪くなり、ドアをあけようとした時だった。
私と同じようにパジャマ姿のいつもの朝の男と顔を合わせたのだ。

「あっ・・・・いつも、朝お会いする方・・・ですよね・・・」
男は私に訪ねた。
「ああ。・・・これは、どうも。こちらにお住まいの方とは知りませんでした。」
「あなたも、このマンションでしたか。」
「女房に頼まれましてね.・・・塵を」
「ははは・・・私もそうですよ。何処の家庭でも同じなんですね。・・これは、申し遅れまして。私は、12階の1201号に住んでいる矢崎と言います。」
「えっ・・私は1208号ですよ。臼井と言います。同じ階にいらしたとは・・・すみませんでした。ご挨拶も、時間がなくて。」
「ああ。臼井さんでしたか。いえ、奥様が以前、お礼に来ていただきましたよ。ご丁寧に、ご挨拶のお品までいただいて。お若い奥様なのに、きちんとなさってる。」
「そうでしたか。なかなか、お顔を合わせることもないので、恐縮です。」

矢崎氏と私は塵置き場から出て、駐車場の通路で何気ない会話を始めていた。
「そうですか・・・40じゃ、まだまだお若い。」
「私はもう、58歳ですよ。18の年齢の差は大きいですね。」
高笑いをし、いつもの温和な笑顔を見せた。

「そうですか。大學の講師をなさっているんですか。ご立派ですね。」
「いえ。大した職業じゃないですよ。矢崎さんは。・・・」
「私ですか。私は、36年のベテランサラリーマンですよ。まあ、今は重役行でして.大変です。」
「だと、思いました。・・・いえ、その重役タイプに見えたものですから・・」

駐車場に時折入り込む外気が冷たく感じる中で、話が尽きなかった。
年齢の差は矢崎氏が合わせてくれているのだろう。若輩者にも気を配る、重役の姿が想像できる。

「少し、寒いですね。そうだ。よろしかったら、私の車で。・・・車に忘れているものも取りに来たので。」
私にとっては嬉しい瞬間だった。
矢崎氏が、わざわざこれ以上私と会話を楽しもうとするのは何故なのかなど考えもしなかった。

「どうぞ、どうぞ。」
矢崎氏はリモコンのスイッチを押し、キーを解除した。
私は、助手席に滑り込むようにシートに身を埋めた。
矢崎氏もシートに座り、ドアを閉めた。矢崎氏は私の眼を捕らえたように見つめ、こう言った。
「臼井さん。・・・いつも、お見かけする時、思うんですよ。」  
「なにを・・・・です・・か。」
「可愛い人だなって・・・・」
「えっ・・・可愛いなんて、そ、そんな歳じゃ・・・」
「そうじゃないですよ。私にとって、可愛いと言うことです。私のものにしたいと・・・」
矢崎氏は言いつつ、私のパジャマの膝に手を乗せてきた。

「解ってるでしょう。私が貴方をいつも見てるのを・・・好きなんですよ。・・・」
「・・・矢崎さん。・・・あっ・・・なんて言っていいのか・・・・私も、好きです、矢崎さんを見てました。品の良い、紳士でこんな方に抱かれたらと・・・」

私と矢崎氏はこれ以上、何も話す必要はなかった。
互いにシートを倒し、どちらかがそうした事ではないのに、パジャマと下着を脱いだ。
矢崎氏と私はすでに、勃起していた。
矢崎氏の太い陰茎の先に暗闇に光る先走りの液。私は、求められるまでもなく、矢崎氏の陰茎を根元まで、一気に咥え込む。
矢崎氏は私の恥態を見つめ、舌技に酔いしれた。
矢崎氏の黒々とした男根と紳士的な雰囲気とのギャップが余計に私を大胆にさせる。

矢崎氏は、私を四つん這いにさせた。
硬くなった私の陰茎を臀部の方に向きを変え、アナルと亀頭の先を舌で大きくすくい上げるように舐めとる。
私は「・・・ふうっ・・」とばかりに声をだした。
「もっと、尻を振って、私を誘惑してごらん.」
私は矢崎氏の言葉で、大胆にも矢崎氏を仰向けにして矢崎氏の顔の上に跨り、口に腰を激しくゆするように押し付けた。時折、腰を鷲掴みにされて、口元から浮かすようにされる。

矢崎氏の舌先が私のアナルのすぼまった所を刺激する。
それは、かなりこれまでに経験を積んでいる証だった。
舌先でちょろちょろとすぼみを舐めたかと思うと、口中と私の臀部の分かれ目に隙もなく吸い付き舌で遊ぶ。
私は、思わず歓喜の声をあげた。

「そうだ。その声が聞きたい。・・私の思ったとおりだ。抱かれたら女のようになる。」
私と矢崎氏の男の肌が闇に紛れて、光を放っている。
矢崎氏は私のアナルに指をこじ開けるように入れ始めた。
そして、また言う。
「思ったとおりだ。感じるんだね。ここが・・・」
声にならず、私は頷く。
私は逆方向に向き直し、矢崎氏の陰茎をしゃぶる。
矢崎氏は、私の陰茎とアナルを素早い速度で交互に舐める。

互いに惹かれて、こんな場所で69をしていることが不思議だった。
互いに家庭を持ち、私は6歳になったばかりの息子の父親。
聞く所によれば、矢崎氏は27歳の息子さんと、23歳のお嬢さんの父親。
同じマンションに住み、妻には真面目な夫を演じている。
男同士でも、不倫と言うのだろうか。

矢崎氏は私に暗黙の了解を求めた。私は、切ないおもむきで頷く。
矢崎氏の陰茎が私のアナルの入り口にあてがわれる.
矢崎氏の亀頭が少しずつ、入り込む。私は力を抜き息を吐く。

「ほら、雁首まで入ったよ。」
「は、早くください。パパ〜・・・」
「・・・今、私をパパと呼んでくれたのか。・・嬉しいよ。」
「ください。来て〜・・・パパの逞しいのを」
「じゃ、、入るよ。・・・・ほらっ・・・・ああ・・・いいい」
「あああ・・・いい・そこ、そこ・・・パパ。もっと・・・もっと虐めて。」
「ここかい。パパが女にしてあげるよ。・・・どうだ。パパのは」
暗闇の中で卑猥な音が響く。
嫌らしい、抜き差している音。
矢崎氏の腰が激しく、私の臀部を打つ。

「アア・・いい.パパ。パパの子種を・・・」
「アア。出してあげるよ。たくさん出るよ。」
激しく、嫌らしい音がまた響いている。

「い、いきそうだよ。・・・いいかい出しても。」
「来て。パパ・・・。僕を中に・・・・」
「アア、出、出そうだ。いく・・いく・・あああ・・・・」
「ぼ、僕も、いく・・・ああ・・パパ〜」

その時。
懐中電灯が私と矢崎氏の身体を照らした。

たぶん、矢崎氏の奥様だろう。
張り裂けるような声が聞こえた。

「キャー・・・なにしてるの・・・お父さん」

この、1件以来、家庭が崩壊したのは矢崎氏の方だった。
私のほうは、もともと妻などいなく、矢崎氏の奥さんから頼まれた、別れる為に仕組んだことなのだ。
しかし、このことは矢崎氏には言っていない。

なにしろ、離れがたい良い男なのだ。
他の男には手を出して欲しくないほどの。




今回は企てる子が中年になってのお話にしました。



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