時がゆっくりと流れるような気がした。
急な雨にもかかわらず、その男の子は慌てる様子もなく、ビチャビチャに雨に濡れそぼり、歩いていた。まるで、スローモーションのようにだ。
男の子は、雨宿り代わりに私の家のガレージの中にいた。冷たい雨に濡れた体が震えていた。
2階の窓から何気なく外を見ていたら、その男の子が歩いていたのだった。
私は、玄関から傘を手にして、ガレージに向かった。 「君。良かったら、中で服を乾かしなさい。・・・うん。唇の色も顔色も悪いぞ。どうした。」
私は、彼の額に手を当ててみた。 熱がある。
「君、入りなさい。駄目だよ。こんなに熱出して・・・」 彼は目を空ろに私に向けて情けないような震えた声で言った。 「・・ありが・・・とう・・・ござい・・・ます・・・」
彼を抱きかかえるように中に入れさせ、暖房の効いたリビングで服を脱がせた。
「洗っておくからね。直ぐ乾くから、安心しなさい。これ、・・・バスタオル。使って・・・・風呂にお湯を張るから。拭いていなさい。あっ、着替えかあ。おじさんのでいいかなあ。脱衣所に置いておくからね。風呂場はこっちだ・・・」
バスタブに熱いお湯を張りつめる。 彼は申し訳なさそうに頭を下げながら、お湯が張るまで、シャワーを浴び始めた。 スレンダーでもなく、程よい色の白い肌がシャワーの湯気の中で輝いていた。
シャワーの音がしなくなった。
バスタブに身体を沈めているのだろう。 私は、冷凍してあるクリームシチュウを解凍し、鍋で煮込んだ。 彼が何も食べていなく空腹なのがわかっていた。
風呂場の方でドアを開ける音がした。 彼は私のパジャマを着て出てきた。
「おじさんのじゃ、サイズが大きくて悪いね。これも、着なさい。」
フリースを放った。 でれでれと袖と裾が長く、私のパジャマを着た彼は可愛らしく思えた。
「あっ・・・駄目じゃないか。髪を乾かさなくちゃ・・・」 食卓の椅子に座らせ、ドライヤーで乾かせた。 「君、シチュウーとフランスパンのガーリックトースト食べられるかい・・」
彼は食欲はあるが、体力が無いのだろう。ゆっくりと食べ始めた。 彼の食べる姿を見ていると、彼は、恥ずかしそうに私を見、食べる手を休めた。
「いいよ。ゆっくり、食べなさい。まだ、あるからね。遠慮するなよ。」 彼は、軽く頷きシチュウの皿にスプーンを走らせた。 「テレビでもつけてあげような。」
彼は、目を赤くして涙を浮かべはじめた。
「ああ。・・ごめんよ。おじさん、何か傷つけること言ったかなあ。」 彼は首を横に振り、頭を下げるだけだった。
食事を終えるのを待ち、彼を私のベットに寝かせ、解熱剤を飲ませた。 彼は横になると、小声で言った。 「すみません。見ず知らずの方に。」 「いいよ。そのかわり、何故、空腹になってまで、雨の中を歩いていたのか、後で、聞かせてもらうよ。だから、今は寝なさい。安心しなさい。おじさん、悪い人じゃないから・・」
この時の私は、彼に対して自然に出来た行動だった。
死んだ息子「一樹」と同じくらいの年齢の子をいとおしく思えたのは、私の性癖を満たす為でもなく、死んだ我が子が見え隠れするからだった。
そう思うと、眠りにつく彼の顔を見ながら、涙が溢れてくるのだった。 「一樹・・・」 一昨年に死んだ妻も言ってた。一樹は天国で私を待っていてくれてると。……だから、あの世に行くのも楽しみなのよ。と・・・・・ やがて、寝ついた、彼の顔を改めて見た。 小さなピンクの唇が可愛いく光っていた。少しは顔色が良くなったのだろう。
私は彼をそのままにドアをそっと閉め、リビングのソファーに腰を落ち着かせた。 「ふう・・・良かった。」 何故か、短時間で酷く体が疲れたようだった。 私はうたた寝をし始めていた。
私は、股間の辺りにヌメヌメとした感触に気がついていた。
空ろな目で足元を見ると、彼が私のスラックスのファスナーを降ろし、張りきったかのような勃起した陰茎を舐めている。
「よせ。・・よしなさい。」
はっと、私は目が覚めた。
夢だったのだ。
時計を見ると、16時をすぎていた。 日曜日の雨の日は時間が早く過ぎる感覚を覚えた。 寝室のドアをそっと開け、彼の姿を確認する。 未だ淫夢の所為で勃起が萎えていなかった。 彼はベットの上で、すやすやと眠り、時折、夢でも見ているのだろうか、にこっと笑みを浮かべている。
私は、この彼が自分の息子のように思えてならないのは何故なのかということと、この子に対しての性的な感情を押さえきれない自分を情けなく思った。 私は、彼の額に手を当てて熱が少し下がり始めていることに喜びを感じ、思わず、頬にキスをした。 「早く、よくなれよ。」
一日明けて、月曜日。 私は、彼に良くなるまでここに居るように言い渡し、冷蔵庫にあるものはなんでも食べていい事と、早めに帰ることを告げると、彼の着替えを脇において、仕事に向かった。
その日はいつもより仕事の能率が速く済んだ。これもあの子のおかげだと実感すると、独りでに含み笑いをした。 そんな、私の姿を部下達は首を傾げながら見つめていたようだ。
早足に家に帰った。彼は、起きていた。 「良かった。よくなったかな。どれどれ、」 額に手を当てる。 未だ少し熱があるようだが、起きる事ができるのは以前より、体調がいい証拠だ。
「遠慮するなよ。おじさん、君がいてくれて嬉しいんだから」 「・・・・・本当にすみません」 「夕飯何をつくろうかな。何、食べたい。君は。」
「あの・・・」 「何・・・」 「僕、優也と言います。2日間何も食べてなくて、田舎の家に歩いて帰ろうと・・・お金が無くて」 「えっ・・・また、どうしてだい。何処なの、田舎は?」 「静岡の伊豆。下田です。母が入院したって聞いて」
「・・馬鹿だなあ。・・あっ。ごめん。事情で、そうするしかなかったんだね。」 彼は深く頷いた。 「そうか。おじさんに手伝いさせてよ。なっ・・・・もう少し、体が良くなるまでいれば、おじさんが下田まで送ってあげるよ。」 彼は、嬉しそうな表情を見せたが、すぐに少しけげんな顔色を浮かべた。
「大丈夫だよ。オジサンはいい人だから。ははは。あやしいもんじゃない。本当はあやしいけどね。・・・」 と、笑顔でウィンクを彼に送った。 彼は、私のそんな言葉で、信用したのだろう、笑顔を見せた。
「おっ。笑ってくれたね。ありがとう。優也君」 「僕、篠田優也と言います。」 「そうか、おじさんは。」 「川口遼一・・・・さんでしょう」 「えっ・・・アア。表札でも見たかなあ。」 「はい。・・・」
その後、彼は学生で田舎の下田の住所など、いろいろ渡しに教えてくれた。
一生懸命に話す彼の唇が可愛い。
思わず、私は彼の唇を奪った。 舌を入れ、彼の舌先を吸い、口中を舐めまわし、パジャマのボタンを外し、胸元に愛撫した。 綺麗なピンク色した乳首を軽く歯で噛むと、首をのけぞらせ私の顔を両手で押さえながらも、からだ全体を捩じらせ、恥ずかしそうに喚起の声を出した。
パジャマを全部脱がせ、優也君の白い肌に舌を這わせ、くまなく愛撫した。 「ごめんよ。おじさん。君を見てると、死んだ息子を思い出していとおしくなって・・・こんな事を。」
「ありがとう。おじさん。僕でいいなら・・・」
優也君の言葉でよりいっそう火がついた。 彼のアナルをむしゃぶり、ペニスを口に含んだ。 「ああ。おじさん。僕、気持ちいい。」 「おじさんも嬉しいよ。オジサンを受け入れてくれて」 私は、優也君に私の陰茎を舐める事ができるのかどうか聞いた。
「おじさんが喜ぶなら、させてほしい」 私は、そっと、優也君の口に差し込んだ。 むせながらも、私の陰茎を舐める姿に罪の意識をもちながら。
「おじさんのは大きいね。黒くて立派だなあ。」 「君のも綺麗な色してるよ。・・・」
私は、彼の股座を舐め陰茎を埋めた。
素股である。
私が腰を打ち付けるたびに優也君は声をあげる。
私の亀頭の部分が当たるのだろう。
グチョグチョと私の先走りで股座が卑猥な音をさせる。 優也君の白い肌に50男の黒い使いこんだ陰茎は限りの無い卑猥な欲望のおもむくままに、父親と息子が抱き合う姿だった。
私は幾度かの陰茎のストロークを繰り返した。 乳首をかじり、指先で肌をまさぐり、愛撫する。 優也君は完全に女の子のようになっていた。
「ああ・・おじさん。僕さわってもいないのに出そうなの。」 「そうか。いいよ。おじさんので感じてくれてるんだね。出しなさい。たくさん出していいよ。ほら、こうかい。」 さらに、激しく腰を打ち付ける。
「ああ・いい。おじさん。・・で、出ちゃう。」 グチョグチョとさらに音が激しく聞こえてくる。 「いいよ。だしてごらん。オジサンも出すよ。」
「アア・・・いく。お、おじさ〜ん」 「オジサンも、い、いくっ・・・・・あああ・・・・・・・」
優也君はさわりもせずに射精した。 私は、彼の素股にドクドクと脈打つ陰茎の亀頭の鈴口からたっぷりと、男の精を吐き出した。 優也君の出した精液を腹から手で掬い、まだ、萎えない硬い陰茎を抜き出し、素股に塗りつけた。 そして、優也君の股座に口を持っていき、私の精液と混じり合った優也君の精液を口の周りをべたべたに濡らしながら、舐めとった。
私の中で、息子が生きづいているようだった。 私は身体も完全に良くなっていない優也君を快楽の地に落とし入れてしまったようだ。
何日かの彼の逗留で体が回復した土曜日。 私は彼とともに、伊豆の下田に出かけた。
下田に着くや否や、優也君は駅から駆け出した。 手を振り、こっちだよと、手招きをしている。可愛い顔がさらに、いとおしい。 暫くすると、優也君が見えない。辺りを探して伺ったが、何処にもいないのだ。
私は聞いていた住所に気がついた。
「え〜と。N町1218番地かあ。・・ああ。ここが1210だから、もうすぐだなあ。」 さらに暫く坂を上がると、あった。 篠田優一。父親の名前だろう。
「こんにちは。お邪魔します。川口といいます。優也君はもう、帰りましたか。」 「・・・・・・」 「あの・・・優也君のお母さんですか。私、川口と・・」
「あの、どなたさんですか。優也とどんな関係の方でしょうか。」 怪訝な顔突き出私を見る母親。優也君と似ている。 「どうした。母さん。・・・」 「ああ、お父さん。こちら、川口さんという方なんだけど、優也が帰ってきてるかって・・」
「貴方は、どういう。・・優也と・・」 両親が声を合わせて聞いてきた。
「はあ。優也君が郷里まで雨の中を歩いて帰ろうとしていて熱を出しまして。私の家で、逗留させたのですが・・・」 「いつですか。」 「日曜日から、昨日までですが・・・」
「いつのです。いつの日曜日です。」 「・・だから、今週の日曜日からですが・・お金も持っていなくて、かわいそうで、私の死んだ、息子に似てて、お節介とは思いましたが・・・連れ添ってきたのですが。おかあさん、ですよね。入院なされたとかで帰るとかいう話でしたが・・・・あの・・・」
「そうですか。ありがとうございました。」 両親は何故か、しゃくりあげるように泣いている。
「あの。優也はおととし・・・の夏。東京で、事故で死んだんですよ。・・・貴方に頼って、この家に帰ってきたんだと思います。何しろ、東京にいたかった子ですから・・・」
私は唖然として、伊豆の青い空と、白い雲を見上げた。
息子の一樹と優也君の顔が青空に浮かんでいた。 ふたりは、笑顔で私に応えてくれていた。
「ありがとう。一樹。優也君。お父さん、寂しがってばかりいたから。お父さんの為に・・・・・ありがとう。」
優也君の両親から聞いた話では、、息子の一樹と死んだ日にちと時刻は、偶然にも同じだということだった……。
今回は、シリアスなお話しを。少し、寂し暗かったかもです。ごめんなさいです。抜けないですよね。これじゃ。でも、若い子たちに読んでほしくて。
Angel pakuri >
下ネタさらりだけど、おいらは好きだな、こういう掌編、年取ったのかなぁ?こういうストーリーだけで押していくのも良いね。あああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜忘れてた!2月1日は、おいらの誕生日だ。ほれ、ほれ、み〜んな貢ぎ物をもって来いよ!来い来い来いってばよ〜!●てる造おじさんへ>濁ってない、純血です、真っ赤、でへ……←秘密のお話し痔や
(1/31-13:54)No.119
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