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■getさん作品集 03 憧れの父その 3            Back Top Next

憧れの父 その3
 そう言う経験をしたものの、私の自慰の対象は、やはり、父でした。

 ある日、仕事中に父が交通事故にあったと連絡を受けました。
 右腕骨折(ヒビ)、左手首捻挫、額に数針の傷と聞き、心配しましたが、2週間の入院との事。
 年齢の割には骨が健康であると、医師が言っていました。

 入院中の父は元気ですが、両腕が動かせないため(本人は左手は動かすと痛い程度と言ってました)、朝の大便は看護婦さんに介助してもらってましたが、小便のほうは、私が仕事帰りに寄るのを待って、最大限に我慢していたとの事でした。
「そんな、恥ずかしい歳でもないでしょう」
「幾つになっても男は男、若い看護婦さんに出してもらうのはどうも・・・」と父らしい答え。

 尿瓶をあて、プルンと性器を引っ張り出す時、私は多少勃起していました。
 私は思い切って「だったら、自慰でもしてあげましょうか」。
 すると、父は、「親になんて事を言うんですか」
 といったものの、怒っている顔ではありません。

 私は、生まれつき体が不自由な人にSEXを奉仕する団体があることなどを話しました(本当にあります)。
「僕は、もう、そんな歳は過ぎましたヨ」と父。
 私は心の中で(またまたぁ、部屋にHな写真とコンドーム隠してるくせにぃ)。
<その時は『まだ』、父の自慰姿を見たことはありませんでしたが>

 そんな話をしていると父が、独り言のように。
「手術しててよかった」
 それは、思わず口を滑らせた感じに聞こえた。
 看護婦さんに見られる今、包茎の手術をしていてと言うことでしょうが、私はとぼけて、訊いてみました。
「何の手術?」
「いや、なんでもない」
「え?お父さん、入院するの初めてでしょ?」
 包茎手術の話がやっと聞けると突っ込みます。
「いや、なんでもない」
 と、父は慌てています。

 私はさらに追い打ちをかけていました。
「え〜、親孝行な息子のつもりでしたけど、知らないです。僕が子供の時?〇〇県で仕事してた時ですか?」
 父は観念したように、顔を真っ赤にして
「チンコ」と一言(その時に「チンコ」との表現が、また、いい)。

 私は大げさに「へぇ〜」って驚いて見せました。
 聞きもしないのに父は「若い時ですヨ」。
 (またまたぁ、高校の時父が60前の時は包茎のちんぽ見ましたよ)

 私が話し掛けようとすると、同時に父が「君も・・・!」と言って、そのあとの言葉を呑み込み、ふさぎこんだように暗い表情になりました。
「君も結婚する前に」とか言うつもりだったのでしょう。
 しかし、その時、私が同性愛者だと言うことがよみがえったのでしょう。

 その後父は恢復し、予定通り2週間で退院しました。




 私は相変わらず、夜、父の自慰の声でも聞きたいとリビングの壁に耳を近づけていました。
 ある夏の夜、庭に出ると、父の部屋の電気がついています。
 そう、壁に耳を当てたりしなくても、窓から覗けるわけです。
 目からうろこでした。
 しかし、いつ、父が自慰をしているか分かりません。
 私は、父が部屋に帰ってから、たびたび庭に出るようになりました。

 ある日、父の部屋が、窓は開けているのにカーテンがしまっています。
「今!!」
 私は思いました。
 覗くと父は、ベッドにうつ伏せになり、ひざを立て臀部を突き出す形で、ベッドに顔をうずめ、しごいています。

 60半ばの父が自慰をしている姿に、私はかつてない興奮をしました。

 勃起した性器は見えませんが、しごきながら、ベッドにうずめた顔は半分見えました。
 何か言っていますが、多分、母の名前を言っているようです。

「いくよ、いくよ」
 ベッドに顔をうずめての小さい声は何とか聞き取れました。
 おしりの肉がひくひくと動くと、父は、ベッドに腰掛けました。
 そして、後姿ですが、コンドームをはずしてる様子がわかります。

 父は、そのコンドームを、自分の部屋でいれた珈琲のペーパーフィルターに丸め、ゴミ箱に入れ、部屋を出ると、トイレに向かいました。
 ティッシュを捨てたのでしょう。
 これで、壁に耳をつけても、ゴミ箱をみてもその形跡を見出すことができなかったわけが分かりました。

 それからは、何度も庭に出、父が火曜日と金曜日に自慰をすることを突き止めました。
 父は、必ず自慰の始末をしたティッシュをトイレへ流すので、部屋を出るため、私は、細心の注意を払い、すぐにリビングに戻ったりしていました。
 しかし、まだ、父の勃起したものを見たことがありませんでした。

 9月のまだ、暑い火曜日の朝。
 私は父に「今日は出張で帰れません」と言い、家を出ました。
 真っ赤なうそです。
 私は、ある計画をしていました。





 その日、仕事が終わり、会社を出、ゲームセンターに寄ったり時間をつぶし自宅に向かいました。
 家のそばで、父の部屋を見ると電気がついて、窓はあいたままでした。
 私は「もしかしたら、すでに自慰をしてしまった?」と気がきではありませんでした。

 一時間もした頃、カーテンが閉まりました。
 私は、心臓の音が外まで響いてるのではないかと思うくらいの鼓動です。
 足をしのばせ、父の部屋を覗きます。
 その日の父は、私がいないせいか、始めてみる姿でした。
 床にH写真を並べ、シャツ一枚だけでひざまづき、しごいていました。
 しかし、斜め後姿で、父の性器は見えませんでした。
 「〇〇、〇〇(母の名)」
 父はやはり母の名を言っていました。

 「いくよ、いくよ」
 私はその言葉を確かめ、カーテンをあけ、大きな声で、「よいしょ!」と父の部屋へ足を踏み入れました。

 その時の振り向いた父の顔は、驚愕でまるで別人でした。
 とっさに股間を押さえましたが、その驚きの顔と射精の顔が入り乱れています。
 60半ばの父のその顔は、私にとって表現できないほど、恍惚の表情でした。

 少し腰を折り「ふ、く、ううぅ」父は、前を隠した手の中で放出しました。

 「あ、仕事が早く終わったんですが、玄関が鍵がかかっていて、父の部屋が空いていたものですから」。
 確かめてはいませんが、我が家は、私が帰宅したら、必ず父は玄関の鍵を占めていました。

 父は、「あ」「あ」と。
 しばらく口をパクパクしていましたが、
「チャイムをなぜ鳴らさないのですか!! 向こうに行きなさい!!」と怒って言いました。
 父は立ち上がり、その、シャツ一枚の姿で前を押さえたまま、壁に張り付いたような格好をしました。

 私は、父の部屋を横切り、リビングへ。

 父はトイレに行きましたが、リビングには入ってきませんでした。
 私は、計画通りでしたが、珈琲カップを持つ手が、珈琲が波打つほど震えていました。


 翌朝。
 父が朝食を作っていたのですが、私が朝食をとっている時、すでに父は自分の部屋に入っていました。

 その後、そんなこともなかったような感じに戻りましたが、父は私が覗いてことも知らず、火曜と金曜、必ず自慰をしていました。

 そして、私はまた、新たな計画を企てました。
 金曜の夜、父が自慰をしてトイレに出たとき、私はすぐにリビングに戻り、男同士のHビデオをつけ(多少ボリュームは大きめ)、ソファーで自慰を始めたのです。
 リビングのガラスドアの外まで父が来ているのはわかりました。
 私は、男同士のビデオを見ながら(のまね、本当は後ろに父が見ていることに興奮し)自慰をし続けました。

 ティッシュで後始末をしている時、静かに父の部屋のドアの閉まる静かな音が聞こえました。




 ある夜。
 父は、
「〇〇君(私のこと)は、まだ、その・・・あれ・・・男に?」
 私はうなずいただけでした。
「女性とは?」
 私は首を振ります。
「まだ童貞ですか」
 父はため息。
 父はまだ、同性愛が直るものと思っていたようです。

「男なのに、他人のちんぽいじったり、そのぅ・・・していないでしょうね」
私は、父のその言葉に興奮しました。

 私は、そう言うサウナに一回行っただけでしたが、何と答えていいか分からず黙ってました。

「男が人のちんぽいじるなんて・・・」
 父のその一言に、私はまたしてもキレていました。
「男と女も、男と男も、することは一緒です。私は会社の〇〇さんのちんぽしゃぶったこともある」
 〇〇さんと言うのは父の知り合いの息子さんで、その時40歳ば(独身)でした。
 それは、もちろん、うそで、自分でも、なぜその人の名を出して、したこともないことをいったのか・・・
<このうそが、あとで大事になるのですが>

 父の顔は青ざめ、

「君は・・・」


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