■ ぱくりのお気に入りお宝集 ■ ◆Bimyloveさんの作品集◆
体育教師山名Z
Written by Bimylove 作品11 体育教師山名Z 投稿日:2003/02/16(Sun) 10:22 Back Top Next

体育教師山名Z
Z サブタイトル:告白
「もしもし大谷、先生だ」
「ああ、先生」
「今週の土曜日も来れるよなあ」
「え? はあ」
「何だ。ちょっと歯切れが悪いなあ」
「いや、大丈夫。ただあっちの先生がちょっと」
「え、どうかしたのか」

「ん〜、なんか最近忙しそうだな。 俺のこと避けてるんじゃないかって。ちょっとそれで」
「あ、そうか」
「ん〜、だからちょっと罪悪感が」

「そうだな。気持ちはわかるけどなあ。 でも 俺がお前の立場だったら もうはっきりさせて どっちかに絞るけどなあ。そう思わないか、大谷」
「どっちかに絞るって?」
「だから もう会わないとかさ」

「山名先生と?」
「・・・・・・」

「もしもし・・・?」

「お前、今からこっち来い。朝まで説教してやるから。 それに今の、話の流れからしておかしいだろ」
「すみません。先生と話してたら何か舞い上がっちゃって。 間違えちゃったみたい、名前」
「名前間違ったって。あ、そう言えば山根先生って居たな」
「ああ、全然関係ないから」
「そうだよな。あの青白い細い先生はなあ」
「ん〜、考えられない」

「大谷、今後は絶対に間違えないようにな」
「はい、勿論。ん、じゃあ 土曜日行くから」
「ああ、でも今度はデザートなしかも」
「あ、いるいる。やまな、先生」
「はいはい、じゃあな」

そしてまた待望の土曜日がやってきた。

「先生、おじゃまします」
「ああ、今日は食べて来たっていうから ケーキ出すな」
「いつも ご馳走になります」
「まあ、一人で食うよりうまいから気にするな」
「ん〜、先生って何か素朴で暖かい感じがする」
「先生の良さがようやくわかってきたみたいだな」
「うん、なんかほっとするよ」
「おいおい、今日は随分誉めるな。なんか企んでんじゃないか」
「全然。あっ、それにいい音楽流れてるし」
「ああ、これ? 先生、バラード系結構好きで」
「ふ〜ん、いいですね」

「大谷、あっちの先生ともこんな感じで会ってるのか」
「そうかな。あっ、でも少し違うところも」
「たとえば?」
「一緒に風呂入ったりする」
「シャワーじゃなくて浴槽にか?」
「そう」
「ふ〜ん。じゃあ風呂がでかいんだ」
「いや。ここと一緒ぐらいだよ」
「じゃあ、くっついて?」
「まあ、そうなるかな。あっ、今日は試しにあっちの先生と同じように過ごしてみる? まあ大して変わんないとは思うけど」

「ええ?先生は先生でいいよ」
「あ、やっぱそうだね」
「あっ、でもちょっと試してみようか。ちょっとだけ気になるから」

「じゃあ、後で一緒に風呂入ろ。何でも経験」
「高校生のお前に言われたくないけど。まあ、いいか」
そう言って先生が湯をために行った。

『やったあ、先生と一緒にお風呂だ。ぴた〜とくっついて。俺が前、先生が前? う〜ん、どっちがいいかな』

「じゃあ先生、風呂入ろうか」
「ああ」
2人が洗面所で一緒に脱いでいく。
やあ、待望の一瞬。
先生が脱いでいく。あ、あ、あ、あっと言う間。
めっちゃ脱ぐの早い。ゆっくり脱げよ。

俺が先生の後をついていくって感じ。
先生が洗面器でお湯をすくって前を洗っている。
広い背中に男らしさが。

先生が 浴槽をまたいで身体を沈めた。
へりにもたれてひざを立てて座ってる。気持ちよさそう。
俺も前を洗って いよいよ密着。
ああ、テンションがふつうの状態で、生と生でぴったりか。
ちょっと俺にはきつい刺激。
『ああ、山名先生と』

さあ俺も。え〜っと向き合って座ろうか。う〜んどっちにしよう。
やっぱり同じ方向で先生の前に。俺はぴったりコースを選んだ。
面と向かうと照れもあるし。

湯かさがぐっと増えた。
腰を沈めると盛り上がった胸に軽く背中が触れる。
駄目だ。半勃ちで押さえていたのに、電流が流れてしまった。
『ああ、どきどき』

「先生、どんな感じ?」
「うん、悪くないな。なんかぎゅうぎゅう詰めの銭湯みたいだけど」
「ははは、先生、うまいこと言うな」
そう言って先生を見ると 片手で湯をすくって顔を擦っている。

「お前はどんな感じだ?」
「俺は・・・、そうだなあ。なんか2人きりの貸し切りの温泉に浸かってるみたいで すごく新鮮な気がするよ」
「あ、それいいな。 じゃあ、安上がりの温泉にするから、ちょっと待ってろよ」

そう言って 先生が棚にある入浴剤に手を伸ばした。
そして封を切って 湯に落としてくれた。

2人が見つめる中、それは泡を吹きながら沈んでいく。
すると次第にゆずのいい香りが浴室に広がって。
そしてお湯が少しずつきれいなイエローに。
『ああ何か、しあわせな気分』

「先生、なんかいい感じだな。俺、毎週浸かりに来るかも。う〜ん、山名温泉に」
「はははっ、山名温泉か。日本一ちっさな温泉だな。なんたって定員2名だし」
「そこがいいんだよ」

俺はそう言って 浴槽のへりをつっかえにして、ひざを少し伸ばしてみた。

わわわわ、先生の胸に背中がくっついた。
先生の太ももが俺の腰に触れている。
そして先生の膝の上には俺の腕が。
『あ〜、わが頂点。できるなら時間よ、止まれ』

「大谷、いつもこんな感じでくっついてるのか」
「うん、そうだよ」
「くっつきすぎだよ」
「あ、ごめん」 
俺は少し離れた。
すると先生が
「いや、その先生とだよ」
「あ、そうか」
「じゃあ、山名先生はもっとくっついちゃおう」

『ああ、ラッキー。先生、ぴた〜っと』

「あ、それと・・・・」
「うん?」
「あ、いや」
「え?何か変わったことしてるのか」
「いや」
「何してるんだ、教えろよ」
「先生がさ、俺に・・・・。やっぱ、恥ずかしいな」
「何だよ。お前らしくないな」
「先生が俺に唇を近づけて来るんだ」

「・・・・・、男同士でキスか」
「まあ俺も最初は抵抗あったけど、何となく人を好きになると できるみたいでさ」

「へえ〜。そんな深い間柄なんだ」
「まあ」
「じゃあ、先生との方がまだちょっと距離があいてるな」
「まあ、そういう意味ではそうかも」

「ふ〜ん」
そう言って また湯につけた手で顔をこすってる。
先生には あまり興味がなかったようだ。
と思いきや、なにげに言ってきた。

「俺達はどうしよう?」
「俺達って、なんか先生、意味深な言い方するなあ」
「複数だから、俺達だろ」
「まあ、そうだけど」

気がついたら 先生は左手を俺の腹に回し、逞しい腕を肉にくい込ませていた。
そして質問する度に俺の身体を揺すっている。

「大谷君は 先生との距離はこのままの方がいいと思ってるのか。うん?」

『ああ、駄目だ。先生、刺激強すぎ』。
先生の腕から お湯の温もりとは違った暖かさが ぐっと。
それにそう言えば 先生からこうやって触ってくるのは初めてだ。
『やばい』 俺は先生の腕を掴んで離そうとした。

そして
「先生、ごめん。今の、実は嘘だったんだ。俺、本当はキスなんてしてないんだ」
「ええ?何だあ。先生、真剣に考えちゃったよ。おまけに決断しちゃったとこなのに」
「ごめん、ごめん。じゃあ身体洗おうか」

「あ、ちょっと待て。大谷」
「何?」
「そんな嘘をついたってことは、本当はそうして欲しかったんじゃないのか。先生に」
「ええ?」

「大谷、先生はお前さえよければいいぞ」
「・・・・・・」
「ほら、こっち向け」
「・・・・・・」
「いやなのか?」
「いやじゃないけど。でも・・・、もし先生が俺のこと好きでもないのに、そんな事してくれても俺・・・、うれしくないから」

「そっかあ、そうだな。でもな大谷。先生偉そうなこと言うけどな、こういう事に順序はないんだよ。つまり、キスをしてわかることもあるんだ。好きかどうかが」

「先生、本当?」
「ああ、だから気持ちを確かめ合うためにも一度やってみよう」

俺は その言葉を信じて、恐る恐る顔を左に向け、先生の目を見た。
良かった。優しい目をしてる。

「じゃあ、目つぶってろ。くっつけるから」
「うん」

わずかな空白時間の後、先生の唇が俺の唇に触れた。
そして接触部分が増えていく 『ああ、優しい唇だ』

先生が、俺の心を呑み込んでいく。
俺の腰の後ろで 
先生の分身が一挙に大きくなって息づきだした。
俺は左手を後ろに回してそれを掴んだ。

先生も腹に回した手を少し下げて 俺の膨らんだ亀頭を
押しながら左右にぐりぐりと擦っている。
「はあ、はあ、先生」
「はあ、はあ、大谷」
「ん〜、ん〜、ん〜」
身体の芯が熱い。そして股間が、胸が。

先生の舌が俺の唇を割って入ってきた。
俺は先生の心を確かめるように自分の舌を 先生のそれに絡ませた。
そして先生の舌もそれに応えて絡ませてくる。

「ああ、山名先生」
「ああ大谷、どうだ、わかったか。先生の気持ちが」
先生が そう言ってぐっときつく俺を抱きしめた。
『ああ、心がとろけていく』
『先生の腕の中がこんなに気持ちいいなんて』

俺は頷きながら身体を反らし 先生の首に手を回した。
そしてさらに唇を強く引き寄せた。

お互いの分身が これ以上ないくらいに膨れあがる。
そしてお互いのものを握りしめ 激しく扱いた。
湯が激しく波打つ。俺達の心の高鳴りを表すかのように。

「ああ俺 先生のこと・・・」
「先生も お前のこと・・・」

「ああ、あ、あ、あ」
「大谷、先生一本に絞れ、わかったな」
「ああ、うん」
「先生が2人分満足させてやるから」
「うん。でも、先生は今のままでいいよ。今のままの先生が 俺、一番・・・・」
「そっか」

「ああ、気持ちいい」
「ああ、俺に抱かれて出せ。先生も出すから」
「ああ、いい」
2人の激しい吐息が浴室を埋める。
「はあ、はあ、ああ、ああ」
さらに湯が波打ち、2人の肩が大きく息づく。

「先生、いく〜」
「俺もいくぞ〜」

「先生よ、ああああ、いく〜」
「大谷、ああああ」

先生の亀頭を包んだ俺の手の平に、激しい噴射がぶち当たった。『先生』

そして波打つ俺の身体の中からも 白い樹液が噴射された。
それが幾筋もの線となって イエローの中を漂っていく。

2人の肩が上下に大きく揺れ、激しい鼻息が。
「ふ〜、ふ〜、ふ〜、は〜、は〜」
まだ余韻にひたったまま唇が触れている。

そしてようやく我に返ったように唇が離れた。
2人の間に言葉はなかった。

疲れ切った2人はもう身体を洗う気力も失い、
シャワーのお湯で汗を流す事にした。

ようやく息が引いた俺が先生に呟いた。
「俺、来週もこの温泉につかりに来るよ」

「あはは、随分好評だな。
 じゃあ、ドアにプレートでも貼ってようか。お前のために」
先生の声が普段のさわやかな声に戻っていた。

「ええ、先生、なんて書いてくれるの?」

『 山名温泉 貸切り中 』



皆さん、長い間に渡ってどうも有り難うございました。最初はこんなに長く続ける予定ではなかったのでちょっときつかったですが 皆さんの期待に応えようと何とか頑張って続ける事ができました。尚、一旦完で締めますが 山名ファンの方々のために付録として[、\ともう少し続けてみようかと考えています。では近い内にまた。 


[165へのレス] 無題 投稿者:けいすけ 投稿日:2/16-15:35 またすぐに続きが読めて嬉しいっす。今回のは少しラブリーな感じがしてこれはこれでいいですね。だけど、一旦終わってしまうなんて悲しい・・・。是非[・\も続けてください!!いつもありがとうございます。
[165へのレス]
無題 投稿者:SIXNINE投稿日:2/16-17:53
駄目!続けてください!特別編!今度は大谷が山名先生にやられるところを是非!皆もそういうの読みたいはず!俺だけ?(笑)
[165へのレス]
無題 投稿者:東風 投稿日:2/17-00:19
上質な短編小説を読んだような感銘を受けました。続編期待しています。
[165へのレス]
無題 投稿者:HEAT 投稿日:2/17-12:40
ジーンと来ました。先生の素朴さもいいけど、素直な高校生の姿を見せた大谷君にも感じてしまった。ハーレクィーンロマンス(ゲイバージョン?)みたいにグッと来ました。終話と言わず是非続編を期待します。有難うございました。
[165へのレス]
無題 投稿者:Angel pakuri 投稿日:2/18-11:08
初めてかな、若者編の投稿作でこれほどのレスが付いたのは。まだまだこの先の展開がありそうで、楽しみですが。Bimylovesaさん、長期にわたり投稿ありがとうございました。とりあえずの完結、お疲れさまでした。
[165へのレス]
無題 投稿者:Bimylove 投稿日:2/19-23:18
pakuriさん。ねぎらいの言葉どうも。ほっとします。皆さんのカラフルなレス、一字一句大事に読ませて貰っています。では今part[で奮闘中ですので また。
[165へのレス]
無題 投稿者: 投稿日:2/20-12:53
初めて読んでから、楽しんで読ませてもらいました。シリーズの完結、お疲れ様でした。でも、まだまだ読みたいです!SIXNINEさんの言うように山名先生にやられるところも読みたいんで、よろしく!!(^-^)/~~
[165へのレス]
無題 投稿者:Bimylove 投稿日:2/20-20:27
これだけの投稿をするとなると大変な労力です。それはさておいて毎回毎回が挑戦で読み手がそれをどう受け取るか、大変気になる所です。また次のストーリー展開を進めていく上で皆さんの声も聞きたい所。そういう意味ではSIXNINEさんや誠さんの声も有り難い訳ですが それをするとこの小説の幹の部分を折ってしまう事になります。そこまでして続けるつもりはありませんので。前もってあしからず。誠さんには絵まで描いて頂いたのに


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Written by Bimylove 作品11 体育教師山名Z 投稿日:2003/02/16(Sun) 10:22 Back Top Next
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