65歳の私にとって、今、楽しみなことのひとつに、週１回の通院がある。
　その医院は、同じ町にある内村医院で、院長は52歳の、上品な紳士である。

　初めて診察をうけたとき、思い切って、勃起不全を訴えると、
「では、別室で相談をお受けいたしましょう」
と、隣の治療室へと案内された。

「さ、そこのベッドに横になってください。……ズボンと下着も脱いで下さいね」
　私は、少しの期待と不安な気持ちで医師の指示に従い、下半身を露出して診察台に積たわった。

　私は目を閉じて、体を強張らせていた。
「ちょっと、押さえますよ。そんなに緊張しないで下さい」
　そう言うと、先生は、私の下半身を検査しやすいように、移動させた。
　先生の手が、太腿の付け根に触れてくる。
　
　先生は黙って鼠蹊部をゆっくりさするように押さえていた。
　その手が、さらに奥に延びてきて、玉袋に触れた。
　触れたと同時に、握られ、揉まれた。
　正確には、先生の手は睾丸を握り、固さを調べているようだった。

　次はいよいよペニスかと思うと、私の陰茎は少し大きくなって来た。

　先生はゆっくりと丁寧に陰茎を握り、根元から先の方へ次第に移動し、揉みながら、時折、押さえ出したりしてくるので、快感が湧いてきた。

　亀頭の皮を先のほうへ伸ばし、次にグッと剥き、数回これを繰り返した。
　恥ずかしかった。目がくらむような、恥ずかしさの奥から、目がくらむような、疼くような熱い快感も感じていた。

「はふっ……」
　小さく息が漏れてしまった。
　先生の両手は、想像だにしていなかった動きをはじめていた。

　八分通り勃起したチンポを腹部の方へ向けて、手の平で包むように押えて上下にこすっている。

　私は若い頃からそんな形で手淫をしたことがない。
　先走りの液が溢れているのが分かる。それを先生の指が掬い取り亀頭にまぶしている。
　それは、快感を呼び起こす。
　65歳の私のものも勢い、息づいてくる。
　いつしか先生の巧みな摩擦で完全勃起してしまった。

　先生は黙って相変わらず優しい顔でチンポを握り、丁寧に上下にこすり続けた。

「あっ、先生、イキそうです……」

「出しなさい、遠慮することはないですよ。ずいぶん溜まっておられるようだから、今日は、精
液を出してスッキリしなさい」
　先生は子どもに諭すように言いながら、私の勃起したものを上下に擦り続ける。

「うぐっ……はぁ、はぁ。せんせい、いきます、イッ、いくっ！」
　ついに堪えきれず、私は、先生の腕をつかんで動きを制止させながら、叫んでいました。

　人生で最初の、医者による射精経験。その興奮は、一生忘れられません。

　その後も先生は、週一回優しく巧みにこすり、放出してくれる。

　先生の陰茎を見たいと思うが、彼は見せてくれない。
　一、二度こすってくれている彼の股間にわざと手を当てると、何か固いものに触れた。
　たぶん先生も、私の男根を擦りながら勃起させていたのではないかと思う。

　そのことを先生に、確かめたことがある。
　彼は、「勃超してませんよ」と言って笑っていた。
　
　こんな診察がもう半年以上も続いている。

　私も先生も飽きず、その度ごとに、甘い呻き声を漏らし愛液を出している。
　先生は熱い液をティッシュペーパーで優しく拭いてくれ、根元から何度も押し上げしぼる。液が出尽くすまで何度もしてくれる。
　時には、きれいさっぱりと出し切り、すでに萎えはじめている陰茎を、弄んでいたりする。

　先生は冷静な表情をしているが、私のものを弄んでいる最中、よく見ると目は潤み、興奮しているのがよく分かる。

　いつか、診療が終わってすぐにトイレへ入ったとき、先生がチンポを出してこすっているところに遭遇した事がある。
　その驚き。
　先生もあわてて赤く勃起した雁高のチンポをしまい診察室へ戻って行かれた。

　ああ！　
　初めて見た先生のチンポの素晴らしさ。
　相当使い込んでいるらしい淫水焼けした赤黒い、ずる剥けチンポ！
　いつまでもこの関係が続けはよいのに……。
　
　今の私の夢は、先生のペニスを私がこすり、そして舐めて愛液を吸ってあげることです。